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zoom RSS 【感想】劇場版 機動戦士ガンダムOO 【Blu-ray】

<<   作成日時 : 2010/12/25 17:59   >>

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○劇場版 機動戦士ガンダムOO ―A wakening of the Trailblazer― COMPLETE EDITION

しかしボリュームありますねー、このBOXは。重量の7割方は絵コンテみたいですけど、それを差し引いてもほんといろいろ入っててまったく「高い」とは思いませんよこれなら。
ボーナスディスクに脚本の初稿、パンフレット、ガイドブック、本編フィルムなど「これでもか!」ってくらいに詰め込んでありますね。
9月に劇場公開されて第2週に観にいきましたが、普通面白かった時は「もう一回行こう!」って思うんですけどね。ですがこれに関して言うと「映画館に行くよりBD買おう!」って即座に思いました。内容が満足なのは当然ですが、なにより情報量が多すぎて「たぶんもう一回観にいっても把握しきれない」って思ったからなんですよね。実際、劇場で観て一回で全部理解できた人はほとんどいないんじゃないかな。
今回、BDでは「BD-LIVE対応」ということもあってオンラインでつないでいればいろいろとコンテンツが配信されるのも嬉しいですね。PS3でBD観てるので環境もばっちりですよ(笑)。今後もこういう形は増えるでしょうね。というかどんどんやって欲しい(笑)。

さて、本編の感想ですが、あらすじを追っていくととんでもない長文になりそうなので、とくに印象に残った場面やポイントなどを順不同で書いていきたいと思います。

○人類 VS ELS(地球外変異性金属体)

劇場に行くまで僕は映画本編に対する予備知識はほとんどありませんでした。テレビシリーズはもちろん全話リアルタイムで見ており、特に1stシーズンの終盤から2ndシーズンの大半は非常に「ハマっていた」ため、そちらの知識に関してはほぼ問題ない感じでしたが。
「敵は宇宙人」らしい、ということでしたが、個人的な予想としてはあくまでテレビシリーズの延長として復活したリボンズ率いるイノベイドの軍勢が木星から攻めてくる、といったところではないかと思ってましたが…。

敵が会話も意思疎通もできない金属生命体だったとは!

僕はガンダムはもちろん好きでゲームやアニメ、映画などもいろいろ観たり遊んだりしてますが、「ガンダムだけ好き」ってわけではないので案外すんなり受け入れられましたね。特に僕自身は「ミリタリー物」というより「SF物」という印象がガンダムには強かったせいもあるかもしれません。
そして面白いなと思ったのは、この対立の構図が1stシーズン第1話、全ての始まりで描かれていた「テロリスト(レジスタンス?)の少年・刹那の戦い」を彷彿とさせたところなんですよね。
巨大な力を持つモビルスーツに貧弱な銃で立ち向かう刹那。相手とは考え方も宗教も言語も何もかも違う。わかり合えるはずがない。そもそもわかり合う気すらない。
そうして絶望的な戦いを挑む姿と同じだなあ、と。もともとのOOのテーマであった構図をとてつもなくスケールアップしたのが今回の劇場版なんじゃないか、というのが個人的感想です。
けっこうこの手の宇宙人にありがちなのは、会話ができなくてもある程度はコミュニケーションが取れる(テレパシーとか感情表現が動物並みにはある)んですが、今回は本当に「コミュニケーションすること自体が困難」という本来の意味でSF的な「宇宙人」でしたねー。
こういう「リアルさ」を追求するって点では間違いなくこの作品は「ガンダム」だと言えるんじゃないでしょうか。


○SFパニック映画

この試みはほんとに面白かったですねー。「ディープ・インパクト」とか「アルマゲドン」、「インディペンデンス・デイ」などの王道的なハリウッド映画を思い出させてくれるような展開! 洋画好きにもたまらないんじゃないでしょうかねー。同時に「ゴジラ」などの邦画のパニック物のエッセンスも入ってるという。
アニメでこれをやるのもなかなか難しいのですが、今回はほんとにスリリングな緊張感を味わわせてくれたと思います。ジャンルは違えど僕の大好きな劇場版パトレイバーの第1作のあの感覚を思い出させてくれました。
映画的には「前半1時間はパニック物、後半は大スケールのロボットアクション物」って構成かな?


○デカルト・シャーマン&ガデラーザ

デカルト演じる勝地涼に関してはこれまでドラマなり映画なりで見たことがなかったので今回初めて演技を聞きましたが、いやーいいですねー。これは良かったですよ。アニメで声優をやること自体は初めてではないようですが、それにしても非常にいい演技してたと思います。
ストーリー上の位置づけは「わかり合おうとしない刹那(イノベイター)」で、刹那とライバル対決するわけでもボスキャラでもなかったわけですが、刹那とすれ違うような形でもうひとつのイノベイター像を見せてくれましたね。
ガデラーザのかっこよさやシニカルなキャラの印象もあって、単なる客寄せパンダ的な俳優起用ではなく、きちんと一個のキャラとして非常に魅力的でした。
スパロボとかガンダム無双とかのゲームでこのキャラを使用したいんで、オファーが来たら断らないでいただきたい(笑)。


○音楽・川井憲次&主題歌「クオリア」

まあ調べてみるとほんとにこの人の手がけた映画やアニメなりの音楽とは縁があるのがわかりますが、今回も実に素晴らしかった!
この人の音楽は実に劇場映えするといいますか、緊張感や高揚感を高めてくれて作品のポテンシャルを一気に跳ね上げてくれますね。終盤の戦闘シーンなんかは心臓バックンバックン状態でしたよ(笑)。

そしてUVERworldのED曲「クオリア」。
ほんとにいい曲でした。胸に染み入る映画のラストにふさわしい曲で。逆襲のシャアやF91もそうですが、やっぱりラストにいい曲を持ってきてくれるといつまでも心に残る映画になりますよね。


○キャラクターへの愛情

今回の映画はほんとに「OOを愛してくれたファンのための映画」って感じでしたね。テレビシリーズの「その後」が今回描かれていたわけですが、「不幸になって終わった」ってキャラクターは1人もいないんじゃないかな。劇場版のみ登場のデカルトを除いて。
戦死した人間も含めてみんななんらかの見せ場があり、成し遂げたかったことをやって終われたのではと思います。こういう後味のいいラストというのはなかなか作れるものではないですからね。迷走していたグラハムや親殺しを背負ったアンドレイ、スメラギとわかり合えても気持ちまでは得られなかったビリーなど、みんな何らかのものを手に入れてますしね。
そういった意味でもサービス精神にあふれたまさに「オールスター映画」といった感じです。
フェルトも一見報われてないようにも見えますが、彼女の純粋な刹那への想いが彼を目覚めさせるのにほんのわずかでも力となった。それだけでも本人はじゅうぶんなんじゃないかなあと。


○クアンタ出撃からのモビルスーツ戦

なんていうんですかねー。もう大満足ですよ(笑)!
そこまでの戦闘も目が追いつかないぐらいのド派手な戦闘でしたが、刹那復活からの流れはほんともう、見終わってしばらくたっても心臓が(笑)。テレビで観てもこの迫力ですからねー。「サバーニャすげええ!」「マルートかっこいいい!」「グラハムーーーー(涙)!」ともうなんか言語にできないような興奮状態でした(笑)。
クアンタも劇場で観たときはそれほど戦闘はしてないかと思いましたが、改めて見直してみると短い時間にけっこう戦ってますね。
この作品で一番好きな機体はやっぱりダブルオーライザーですが、今回の劇場版の機体もみんなかっこよくて大好きですよ!


○刹那とマリナの再会

ED後にこの場面を見終わったとき、「ああ、このアニメを見続けてよかった。最後まで付き合ってよかった」と思いましたね。ほんとに静かな、だけどいつまでも残る感動を与えてくれる最高のラストでした。
あえて8歳差という年齢設定にすることで、「恋人にするには年が離れてる。母にするには年が近すぎる」という微妙というか絶妙というか、そういう関係でしたねこの二人は。
だから逆にお互いの想いは肉欲とかそういうものではなくほんとに純粋なものに昇華したんじゃないかなー、と思います。
「人類とELSがわかり合う」というマクロな構図と重なるように「刹那とマリナがわかり合う」というミクロの構図。
マリナは歴代の作品のように世界に巨大な影響を与えるようなヒロインではありませんでしたが、彼女の生き方が最終的に刹那を変えた、そういった意味で真のヒロインでした。



…と結局長くなってしまいましたが、ほんとにまだまだ語り足りないくらい面白い映画でした。実際、今回改めて見直しましたけど、まだまだ全体を把握しきれてませんしね。何度も視聴しなおして新たな発見を得られるんじゃないかと。

「登場人物の全てが主人公であり、なおかつ本当の主人公は間違いなく刹那・F・セイエイだった」

ほんとうに満足しました。スタッフや関わった人全てに感謝したいと思います。


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はらやんの映画徒然草
2014/12/15 21:25

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