【感想】三国志演義(訳・立間祥介) 第九十一回~百二十回

羅漢中の三国志演義、ついに最後まで読み終えました!

角川ソフィア文庫で読み始めた三国志演義、最後の百二十回にたどり着きましたよ。これまでに九十回まで読んでましたが。

【感想】三国志演義(訳・立間祥介) 第一回~三十回
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【感想】三国志演義(訳・立間祥介) 第三十一回~六十回
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【感想】三国志演義(訳・立間祥介) 第六十一回~九十回
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今回は第九十一回「瀘水を祭って漢相師を班し 中原を伐たんとして武侯表を上す」から第百二十回「杜預を薦めて老将新謀を献じ 孫皓降って三分一統に帰す」まで。
前半15回が諸葛亮の北伐と死、後半15回がその後の話で三国が晋に統一されるまでですね。吉川英治の三国志では諸葛亮の死後はダイジェストだったので史実としては正史とかも読んで知っていても演義の物語として読むのは初めて。なので非常に面白かったですねー。公孫淵の反乱から始まり曹爽を追い落として司馬懿がクーデターを成功、司馬師・司馬昭と続く専横、蜀での姜維と鄧艾の対決など。無双とかで登場しててもいまいちイメージがわかなかった人物たちにしっかりと血肉が通ったというか。ああなるほどこういう描かれ方をしてたんだと理解できましたね。

それと吉川英治は諸葛亮の死後はモチベーションもわかないのでここで終わりにして後はダイジェストでいいだろうというスタンスでしたが演義は違いますね。三国統一までやったのは結末まできちんとたどりつくことよりも「漢を簒奪した曹家が同じように司馬家に追い落とされて報いを受けた」ということを描きたかったんだろうなと。「悪が報いを受けたんだ」というスタンスをひしひしと感じましたねー。まあその論法で言えば劉璋から国を奪った劉備も息子が国を奪われて報いを受けた、ということになりますが(笑)。それはともかく三国志演義という作品にとって重要なのは劉備や蜀が正統であることや正義であることではなく曹家を否定するということだったんだなというのはものすごく感じました。それを支持するかどうかは人それぞれですがそういう物語として楽しまれてきたんだなということはちゃんとこうして全部読んでみないとわかりませんからね。最近の中国のドラマとかでは曹操も再評価されててこういう露骨な悪役ではなくなってますけど。

あと読んでて気になったのはやたらと斬首が多いなあと(笑)。とにかく慎重論を唱えたり諫言したり自分と異なる意見を口にしたり。ちょっと反論されただけで即斬首みたいなシーンだらけで、「これじゃイエスマンしかいなくなるな」と。こういう細かい端役が史実でもそんな簡単に斬首されまくったかどうかまではちょっと記憶にないのでわかりませんけど。

これでようやく原典である三国志演義を読破。今度はまた陳寿の正史を読み返して違いを確認して見たいですね。


三国志演義 4 (角川ソフィア文庫) - 羅貫中, 立間 祥介
三国志演義 4 (角川ソフィア文庫) - 羅貫中, 立間 祥介

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