【感想】達人伝 ~9万里を風に乗り~ 1~3巻

「蒼天航路」の王欣太が描く大河ロマン、「虎狼の国」秦と戦う丹(あかし)の三侠の物語。1~3巻の感想です。

今年の初めにReaderのセールを利用してこの「達人伝」1~3巻と17~19巻を購入したわけですが。

【雑記】王欣太「達人伝 ~9万里を風に乗り~」1~3巻と17~19巻を購入しました。
https://42986506.at.webry.info/202001/article_8.html

この6冊は1冊100円でしたからね。その後ついでに半額だった24巻も購入。しばらくじっくり何度も読み続けてましたがReaderで3000円以上購入で500円OFFクーポンが使える期間限定キャンペーンもやってますしそろそろ5冊くらい一気にまた購入しようかなと。でまあその前にまずは感想をちゃんと書いておこうかと思いまして。
まず最初に言いたいのは、

「こんなに面白いならもっと早く教えてくれよ(笑)!」

……いやー、ほんと今さら何言ってるんだって感じですが(笑)。しかし読めば読むほど面白い。「蒼天航路」は人生のベスト漫画を挙げるなら間違いなくトップ10に入るくらい好きで今でも定期的に読み返してるくらいなんですけどこの「達人伝」は導入がピンと来なかったのでスルーしてたんですよねー。もったいない。ストーリーも春秋戦国時代の世界観を使ってオリジナル主人公がいろんな体験をする話なのかなとか思い込んでて。しかし実際に読んでみるとこれは「秦によってのみ込まれようとしている六ヶ国が戦いを挑む」というものすごく大きな流れの物語だったという。正直、「蒼天航路」の縮小再生産みたいな程度でもまあ楽しめればいいかなと思ってたんですが、ここまで読んだ感覚だと同等かヘタすればそれ以上に面白いんじゃないかとまで思ってしまう。これまでスルーしてたのはほんとに痛恨の極みですが逆に考えれば25巻まとめて読めるという幸福とも言える。うん、前向きに考えればそれで正解だ(笑)。


そんなわけで本編の感想ですが、この3巻までは「丹(あかし)の三侠」誕生編とでも言えばいいのかな。斉に滅ぼされた小国の人間で荘子の孫・荘丹(そうたん)。天下の名のある大人物たちのことが頭に入っていて関西弁でしゃべる無名(ウーミン)。伝説の料理人を叔父に持つ庖丁(ほうてい)。この三人のオリジナルキャラクターを使って「打倒・秦」という流れをひとつにまとめた物語に上手く落とし込んでるんですねー。「蒼天航路」は三国志演義で悪役だった曹操を主人公として描いた物語でしたがこちらはまっとうに「虎狼の秦」とそれに立ち向かう国々という構図ですね。荘丹は9年以内に秦を打倒する「達人」をそろえるという約束と引き換えに滅ぼされた都の住民を守ってもらうことを約束して旅立つことに。

主人公の荘丹は秀でた武芸や知恵があるわけではないんですけど多くの英雄たちを動かしていく言葉を持っているんですよね。力強くもあり大ぼら吹きと言われるような雄大でもあり。読んでるこちらも彼の言葉の謎の説得力に引き込まれてしまう。この作者の独特の言い回しというかよくこんなセリフ思いつくなあと「蒼天航路」のころから思ってましたがほんとどういう感覚をしてるんだろう。「こんな風に天下の体温を上げられないか……」とか。セリフ回しもそうですけど画力の高さとそれ以上に演出力がすごいのかなあ。とにかく退屈しない。この荘丹は全く同じじゃないんですけどなんとなく「蒼天航路」の曹植をちょっと思い出しました。曹植と孔融が論戦するときのエピソードとかものすごく好きだったなあ。

この荘丹に動かされるのが大盗賊の親分・盗跖(とうせき)。そして死の直前に対面した戦国四君のひとり、斉の孟嘗君(田文)。この「戦国四君」については実のところあんまり詳しくなくて誰が誰やらもよくわかってなかったんですがこの漫画のおかけでかなり理解できました(笑)。この孟嘗君は他の三人よりもちょっと前に活躍した人なんですね。「鶏鳴狗盗」の故事の人だったのか。さらには荘丹たちと遭遇するのちの秦の宰相・呂不韋も登場からものすごい存在感。当人はものすごく自然体で動いてるんですけど隠しきれてない(笑)。

さらにまだ荘丹たちが出会ってないものの登場した英雄たちも。何と言っても秦の将軍・白起は衝撃でした。名前の通りの真っ白い姿の超美形で。こんなかっこいい白起は初めて見た(笑)。とにかく圧倒的存在感ですよね。その白起が楚を圧倒的強さで攻撃してるところに和平交渉の使者として勝手に現れたのがこれまた戦国四君のひとり、春申君(黄歇)!
戦場に武器も鎧も持たずたった一人で現れてその舌で交渉に及ぶ。この時代、舌だけを武器に活躍した人たちのエピソードは僕もたくさん知ってますがこのエピソードだけでもそういう英雄たちの存在を納得してしまう。


というわけで秦を倒す長き戦いが開始。結末はもちろんわかってるわけですが(もちろんその先も)、どういう完結の仕方をするのか楽しみですねー。とりあえず次は4~8巻を購入します。その前にすでに買った17~19巻と24巻の感想も書いておこうかな。


達人伝 ~9万里を風に乗り~ : 3 (アクションコミックス) - 王欣太
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