【感想】達人伝 ~9万里を風に乗り~ 20巻

不屈の闘志で戦い続ける李談と三千決死隊。そしてついに邯鄲包囲戦終結。

これまでに1~19巻と24巻を購入してたわけですが。

【感想】達人伝 ~9万里を風に乗り~ 1~3巻
https://42986506.at.webry.info/202002/article_7.html
【感想】達人伝 ~9万里を風に乗り~ 17~19巻
https://42986506.at.webry.info/202002/article_9.html
【感想】達人伝 ~9万里を風に乗り~ 24巻
https://42986506.at.webry.info/202002/article_10.html
【感想】達人伝 ~9万里を風に乗り~ 4~8巻
https://42986506.at.webry.info/202002/article_12.html
【感想】達人伝 ~9万里を風に乗り~ 9巻
https://42986506.at.webry.info/202002/article_17.html
【感想】達人伝 ~9万里を風に乗り~ 10~13巻
https://42986506.at.webry.info/202003/article_10.html
【感想】達人伝 ~9万里を風に乗り~ 14~16巻
https://42986506.at.webry.info/202003/article_12.html

今回20~23巻を購入したのでこれで1~24巻までそろいました。残りは最新巻の25巻のみですね。こちらもReaderのポイントが300ポイントくらいあるのですぐに購入するつもりです。電子書籍でクーポンやらセールやら利用したのでかなり安く購入できたのもありがたい。
さて、この4冊まとめての感想を書こうかとも思いましたがやはり今回は20巻のみを書きたいので単独で。


まずは王齕と廉頗の一騎討!
怪物老将同士の激突は僅かの差で王齕に軍配。重傷を負った廉頗は笑って自分の首を取れと告げる。史実の藺相如との「刎頸の交わり」でもそうですが、自分の過ちや敗北に対して実に潔いのがこの廉頗って男の魅力なんでしょうねー。しかし王齕は白起を流罪にした秦王のためにこれ以上働くことを潔しとせず去っていく。自ら死を求めるように戦場に飛び出していき、脇が甘いという弱点を無名と庖丁に突かれて最後は李牧に致命傷を与えられる。とはいえ本来の王齕なら殺されることはなかったでしょうね。同時に李牧はその才能をあらゆる面で開花させつつあるというのも感じられました。敵将のひとり、鄭安平も負傷させましたしね。王齕の名は戦場に現れた甥の王齮(おうき)に受け継がれることに。

そして激闘続く邯鄲についに信陵君率いる魏軍8万が到着!
豪快な信陵君の号令で突撃していく魏軍は迫力満点! ここまで秦にやられっぱなしだったのが一気に形勢逆転で久々に胸がスカッとする展開でしたねー。「戦は嫌いじゃあ」と言いながらもその圧倒的存在感で戦場を制圧する信陵君はとにかくすごいとしか言いようがない。
一方で指揮官不在の三千決死隊を率いて意気揚々と出陣した孟梁はあっさり敵の罠にかかってやられ役に(笑)。このままネタキャラとして楽しませてくれるのか、それとも「蒼天航路」の曹仁のように途中から覚醒するのか。どっちでも楽しませてくれそうですけどね。

しかしこの巻で一番印象に残ったのはやはり李談でした。
……わかってはいたんですよねー。そう、わかってた。最初にこの「達人伝」を読んだのは1~3巻と16~19巻でそこで李談の三千決死隊誕生のエピソードに魂を震わせ、そして全く知らなかったこの李談という人物について調べたら邯鄲包囲戦で命を落としているということが。けれど実際にそれを見せられるのはやはりつらかった。最初に読んだエピソードだからこそ思い入れも強すぎましたからねー。それこそあれを読んでなかったらこんなに早く24巻まで買うことはなかったでしょうし。

19巻で負傷した李談はそれでも立ち上がり復活。半減した三千決死隊を率いて出陣!
李談が復帰することで蘇って雄たけびを上げる三千決死隊には読んでるこちらまで叫びだしたくなる。この「三千決死隊」という響きがなんと胸を熱くさせるのか。
実のところ、李談以上に個人的に感情移入しだしたのは李牧や龐煖たち三千決死隊の兵士たちなんですよね。何というか、李談になりたいというよりもむしろ「李談の下で戦いたい!」というような感情がふつふつと湧き上がってくる。李談の号令に奮い立ったり彼の危機に命を懸けて救いに飛び込む名もなき兵士たちの気持ちがすごく良くわかるというか。

戦場で重傷を負いさらに斬りつけられ続けてもなお前進を続ける李談。愛する国のために決して屈服しないという意思を示し続けてついに倒れる。駆けつけて涙を流す荘丹の想いが読み返すごとに胸に突き刺さるんですよねー。

「起きろ李談!! 目を開けろ──っ ああ~~ 役人のお前が何やってるんだよ やられてもやられても立ち上がるなんて… 命が尽きるまで向かっていくなんて…」

そうなんですよね、本来の李談は兵を率いる武将などではなく町の役人に過ぎない。そんな彼が戦場で剣を振るって戦わなければならなかったという悲しさ。最初に李談が「愛の達人」だと気づいた荘丹こそある意味、本当の理解者だったのかも。秦の包囲軍が撤退していくとの声を聞いて李談の遺体に語り掛ける荘丹。

「おい李談 聞こえたか やったな… じきに秦を撃退だ 邯鄲に愛が戻ってくるといいな」

卓越した武勇や知略があったわけでもない、ある意味で名もなき英雄ともいえた李談。しかし彼の「決して悪逆無道の秦に屈服しない」という意志は李牧や龐煖、さらに後に続く若者たちに受け継がれていくんだろうなあ。16~20巻とわずか4巻しか登場しなかったにも関わらず誰よりも強い印象を李談は与えてくれました。「蒼天航路」の郭嘉の死と同じくらい胸に来るものがありましたよ。

邯鄲包囲戦ついに集結。李談たちの熱い想いが秦を退けることに成功したんですねー。
次は新世代へと時代が移り変わっていく21~23巻の感想を書きます。


達人伝 ~9万里を風に乗り~ : 20 【電子書籍限定特典ネーム付き】 (アクションコミックス) - 王欣太
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