【感想】「銀河英雄伝説 ユリアンのイゼルローン日記」オーディオブック版CDボックス #4

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Disc 7~9「ユリアンのイゼルローン日記」第7章~第9章

【感想】「銀河英雄伝説 ユリアンのイゼルローン日記」オーディオブック版CDボックス #1
https://42986506.at.webry.info/202010/article_5.html
【感想】「銀河英雄伝説 ユリアンのイゼルローン日記」オーディオブック版CDボックス #2
https://42986506.at.webry.info/202010/article_7.html
【感想】「銀河英雄伝説 ユリアンのイゼルローン日記」オーディオブック版CDボックス #3
https://42986506.at.webry.info/202010/article_8.html?1602084043

〇第7章「ドールトン事件」第8章「ベンチの秘密会議」第9章「出撃前夜」
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さて、この「ユリアンのイゼルローン日記」は一部の会話が本編で使われただけでアニメ化されてなかったわけですが、このCDボックスを購入するときは、「アニメ化は無理だったけど朗読でだけでも聴けるならいいか」という気分だったんですよね。しかし購入して実際に聴いてからは認識が完全に変わりました。

これに関しては、「朗読こそがベスト」だと。

仮にアニメ化されたとしたら確かに絵がついて動くでしょうけど日記でのユリアンの語りは間違いなく大幅にカットされるはずですからね。いつもの形式の小説ならそれで構わないんですけど、これは日記なので会話だけでなくすべての文章がユリアンの思った言葉なわけで。それを再現しようと思ったらアニメという媒体ではちょっと難しい。この朗読形式こそが最も適したやり方なんだなあと。

最後の章まで聴き終えたわけですが、ユリアンが14歳から15歳になる間の日記。彼は本編終了後に歴史家となるわけですが、そこでは当然可能な限り私情を排して客観的な文章を書かねばならなかったはずなんですよね。しかしこれはただの日記なのでもう私情しかない(笑)。とにかくヤン・ウェンリーへの敬愛であふれてて、ここまで貫かれるともう清々しい。個人的には他の作品だとユリアンみたいな優等生タイプには惹かれないんですけど、銀英伝だとほんとに面白いというか感情移入できる。ある種のヤンに対する狂気ともいえるほどの想いが魅力になってるんでしょうねー。
この朗読という形式でメディア化してくれたことに感謝。

〇配信購入者限定特典、白石稔(ブッシュ先生役 他)・小杉十郎太(リンツ)・佐々木望(ユリアン)の独占インタビュー、キャラクタースペシャルボイス特集。

・白石稔インタビュー。田中作品との出会いは創竜伝のほうが先で銀英伝はその後で学校の図書館で読んだのが初めてとか。作品のファンだけあって作品愛もいろいろ語ってくれました。好きなキャラはシェーンコップで年取ってもブレないダンディズムがたまらないとか。あとは衝撃的だったのはケスラーが最後にはるか年の離れたマリーカと結婚したことで勝ち組になったことだそうで(笑)。

・小杉十郎太インタビュー。元はアナウンサー志望だったとの話をしてくれました。収録は別撮りが多かったのが残念だったそうですが、記憶に残ってるシーンはやはり外伝「千億の星、千億の光」で歌ったところだそうで。やはりあそこはインパクトありますからねー。

・トリはもちろん佐々木望インタビュー。小説一本、しかも日記形式で朗読するというのは初めての経験だったそうでものすごくやりがいがあったそうで。そうでしょうねー。しかも自分の仕事だけではなく他のキャストの人の収録も見学に来てたとか。すごいなあ。佐々木望単独朗読版も聴き比べて欲しいとのことなのでそちらもいずれ購入してみたいですね。あと地声でインタビュー受けてる声はまんま本伝4期のユリアンの声ですね(笑)。そういえばインタビュアーから「ユリアンがポプランを呼び捨てにするところが一か所あるけど佐々木さんの誤読ではありません」とわざわざ言ってました。僕もそこは朗読で聴いてて「おやっ」と思いましたが原作読み返すとその通りでしたしね。たぶん作者のミスでしょうけど。しかし読んでた時は気づかなかった。

・【全章コンプリート特典!】キャラクタースペシャルボイス特集。各章の冒頭に原作のセリフを使ったりアレンジしたりしてそれぞれのキャラクターが導入の挨拶をするパートがありますが、それの別バージョンですね。いろいろネタが入ってて楽しい。しかしフレデリカがあの世のヤンに「生き返ってらっしゃい」という原作のセリフはあまりに情感込めて読まれたものだからこんなお遊び特集のはずなのに胸に突き刺さりまくりました。

〇スペシャル対談(羽佐間道夫、田中芳樹、佐々木望、安達裕章)

本来は羽佐間道夫と田中芳樹の対談だったそうですが飛び入りで佐々木望と安達裕章(らいとすたっふ社長)も参加。羽佐間道夫がしゃべってるとまんまシェーンコップだなあと感じてしまう(笑)。先祖が赤穂浪士だったなんて意外な話も飛び出して。なんとか原作者から話を引き出そうとしてますがそこもなんとなくシェーンコップとだぶってしまう。トークが決して得意ではない原作者からじわじわ話を引き出していくあたりは素晴らしい。なんというかすごく知的好奇心のある人でこの機会とばかりにいろいろ質問してました。
シェーンコップの死にざまがビームとかの科学兵器とかではなくトマホークというはるか昔の武器でだったのは意図的なのかという質問には「意図的」とのこと。できればそこはもうちょい突っ込んで聞いて欲しかった。
あとあの続きを他の作者にバトンタッチしてでも作るべきではみたいな話をわりとぐいぐいと伝えてましたが、もしかしたらこの時のトークがきっかけで今度発売する他の作家たちによる「列伝」が作られることになったのかも。
それと作者と羽佐間道夫がともに熊本出身者だったなんて話も。
あとやはり抜き撮りが多くて芝居の面では苦労したという話もしてましたね。それでもあれだけの演技ができるんだからすごい。

〇ディスク版特典

・オリジナルミニドラマ「忘れられない日」(佐々木望、榊原良子)

本編終了後、多くの戦死した仲間たちが眠る墓地にやってきたユリアンとフレデリカの会話。お互い来るのはわかってたそうなのでやはり6月1日なのかな。ヤンたちのことを笑って話しつつもユリアンと別れた後で「いつか必ず化けて出てきてくださいね」とあの世のヤンに向かって言うフレデリカの言葉にまたちょっと胸を締め付けられてしまう。

・オリジナルミニドラマ「四十代に達成したいこと」(佐々木望、榊原良子、キートン山田)

タイトルからしてユリアンが40代の時の話かなと思いきやアッテンボローのほうでした。本編終了から10数年後かな。アッテンボローが公園で落とした自作の「革命戦争の回想」がメディアで大騒ぎとなることに。挟んであったメモに自由惑星同盟時代に発禁処分となっていた価値の高い書物を産めた隠し場所の地図が書かれてたからだそうで。士官学校時代にアッテンボローが組織を作って回し読みしてたというあれかな。結果的に「革命戦争の回想」も話題になったのでユリアンたちが「わざと落としたんじゃないか」と疑うことに(笑)。


というわけでまずは「ユリアンのイゼルローン日記」と特典を聴き終えました。期待以上に充実した内容でほんとに素晴らしい。まだディスク10~15に収録されている「黄金の翼」・「ダゴン星域会戦記」、さらには外伝でヤンを担当した郷田ほづみによる原作の朗読なんかもありますがこちらは後の楽しみに取っておくとして小休止。
再試聴中のOVAをまた少し見ていくことにします!

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