【感想】OVA「銀河英雄伝説」外伝4 (全22話)

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「朝の夢、夜の歌」「千億の星、千億の光」「第三次ティアマト会戦」「汚名」が収録された外伝4をdアニメストアで視聴しました。

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原作を読み返しながらの再試聴を続けているOVA版銀英伝、今回は外伝4を視聴し終えました。シリーズは本伝110話+外伝52話+劇場版3作ですが、これですでに73話分を視聴。4割以上をもう消化したことになりますね。
外伝3は全て帝国サイドのみの話でしたが今回は3割くらいは同盟サイドも描かれることに。ただ、外伝2はまるまる同盟の話ですけど外伝全52話で見ると帝国側の話が多すぎてちょっとバランスは悪いんですよね。オリジナルで12話分追加されたのと外伝2巻は映像化されなかったことが理由ですけど。そういう意味ではその外伝2巻がオーディオドラマという形で作られたのでようやくバランスが取れたと言えるかも。

・「第三次ティアマト会戦」

まず最初に見たのはこちら。10/17にドリパス企画で上映されるので事前に復習するために。外伝1巻冒頭のエピソードでそのまま劇場版第1作の「わが征くは星の大海」につながるんですよね。先日亡くなられた富田耕生氏のビュコックも登場するので結果的に非常に意味のある上映となり楽しみにしています。

・「朝の夢、夜の歌」

次に視聴したのはラインハルトの大佐時代、憲兵として幼年学校の殺人事件を調査する異色のエピソード。もともと作者はミステリーでデビューしたそうなのである意味原点に戻っての作品と言えるかもしれませんね。そういえば外伝2巻で「名探偵ヤン・ウェンリー」が事件を解決したことが過去にあったとユリアンが語っていたのでもしかしたらそちらも書く構想はあったのかも。
この事件、「色覚異常」というデリケートに扱わねばならないことをアニメ化してるのでいろいろ脚本も工夫をしているんですよね。ラインハルトたちがこういう人たちを差別する体制を打倒することを目的としているということは短編最後の注意書きにもありますが、アニメだとここだけ切り取って勘違いする人もいるかもしれませんしね。アニメのラストシーンでラインハルトが幼年学校の生徒や憲兵たちの前で叫んだセリフは正直原作世界だと逮捕されてもやむなしというくらいやばい発言ではありますが、そこはアニメ化するならやらざるをえないところと納得してます。

・「汚名」

こちらは「千億の星、千億の光」を前半分見てから箸休め的な意味で視聴しました。キルヒアイス主人公で休暇中にサイオキシン麻薬組織摘発に協力することになるというエピソード。わずか1話しか出てこない美しい老婦人ヨハンナに銀河鉄道999のメーテルなどを演じた池田昌子を連れてくるのがすごい。おかげでセリフの説得力やキャラの存在感が段違いに。
そしてこのエピソードが終わってからの次回予告が本伝1期の1話のものなんですよねー。本伝開始に最も近いエピソードでもあり、ここでのキルヒアイスの心情がその後を予感させるとも言えますね。

・「千億の星、千億の光」

外伝3巻をアニメ化した全12話のエピソード。外伝の中でも特に面白い話なんですよねー。「男たちの野望が銀河を駆ける」とのセリフが毎回の予告ナレーションを締めてますが、まさにその通りに非常に男臭い、というか雄(オス)臭い話なんですよねー(笑)。知略で戦う艦隊戦ではなくおのれの肉体を武器に戦う陸戦メインの話、さらにシェーンコップやリューネブルクにオフレッサーと陸戦の達人たちが男の色気や野望や欲望などを作中全体でむんむんに漂わせてるという。
そして同盟側の主人公的な立ち位置にいるのがシェーンコップですが、こうやって見ると彼はヤンがいなくても普通に主人公をやれるキャラなんだなあというのを感じますね。まだローゼンリッターで副連隊長だったころからスタートしてますがもっと若いころのエピソードでもいくらでも作れそう。ほんにかっこいい男だ。

一方で、ラインハルトは老提督グリンメルスハウゼン中将の下での戦いですがこの二人の絡みもほんとに面白い。ラインハルトの内心での毒舌が冴えわたりまくっているという(笑)。ただ、軍人としての有能・無能と社会人としての成熟度や人間性は全く別のものだというのがグリンメルスハウゼンを通してだんだんわかることになるんですよね。

ただこのエピソードの真の主人公と言えるのはリューネブルクかもしれないんですよねー。とにかくすさまじい存在感で。さらに演じるのが故・野沢那智氏ですからねー。いまだ出演してなかった超大物が残っていたとは。ラインハルトやシェーンコップとも火花を散らすわけですが、この男でさえ圧倒するオフレッサーの恐ろしさも改めて感じさせられました。

そしてもうひとつ、終盤の第六次イゼルローン攻防戦では故・富山敬氏に代わってヤンを郷田ほづみが演じることに。あくまで「若きヤン」を演じるということなので第三次ティアマト会戦以降を収録するわけではないんですよね。個人的にはどうしても最初に聞いたときはそう簡単に受け入れられるものではなかったんですが、久々に今回視聴してみると「意外と悪くないかな」と認識が上書きされました。ひとつにはいろんな人が演じるヤン・ウェンリーを聴いたというのも大きいでしょうね。原康義(黄金の翼)・鈴村健一(リメイク版)・佐々木望(イゼルローン日記)と声優で言えば5人が演じてるわけですし。先日購入したオーディオドラマ「ユリアンのイゼルローン日記」の特典で原作5巻と8巻の一部を抜粋して郷田ほづみが朗読したものが収録されてまして、10年以上の時間を経てどう演技が進化したのか期待してるので聴くのが楽しみ。

それともう一つ大きいのはこの戦いで初めてヤンとラインハルトが対決することになるんですよねー。まだ互いに名前も存在も知らないわけですが、ラインハルト率いる3000隻の分艦隊がヤンに行動を読まれて3割もの損失を出すという惨敗を初めて喫することに。この時、キルヒアイスも副官として補佐していたわけですが二人まとめて引っかかっているんですよね。これはアスターテ会戦の時も同様ですが。ヤン自身は自分はラインハルトには及ばないと思っていますが、実際には戦術レベルに関する限りではたとえラインハルトとキルヒアイスがそろってもヤンには勝てないということなのかもしれませんね。「イゼルローン日記」のブックレットのインタビューで作者も「キルヒアイスが生きてたらバーミリオンでラインハルトの盾となって死に、ヤンが第二射を放とうとしたときに停戦命令が来るという展開にするかも」なんて語ってましたし。ヤン相手に優位に立つには帝国領侵攻や回廊の戦いみたいに数倍の艦隊を用意して数で圧倒する以外にないのかも。


というわけでこれで本伝は原作の1~3巻にあたる35話まで、外伝は3と4を消化しました。残るは本伝の36~110話と外伝2それに劇場版3作の入った外伝1ですね。もっとも劇場版2作はすでにドリパス企画のリバイバル上映で先日見ましたし、また10/17に見ますからね。実際には「黄金の翼」だけですね。「黄金の翼」に関してはオーディオドラマのほうもあるのでそちらも聴くのが楽しみです。

ここでいったん小休止しますが、少し時間を置いたら残りを一気に視聴したいですね!

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