【感想】OVA「銀河英雄伝説」本伝・第4期 100~110話

20298023_1_9_8b.png
原作10巻・落日篇にあたるエピソード「皇妃ばんざい(ホーフ・カイザーリン)!」から「夢、見果てたり」までを久しぶりにdアニメストアで視聴しました。

【感想】OVA「銀河英雄伝説」本伝・第3期 55~64話
https://42986506.at.webry.info/202011/article_6.html
【感想】OVA「銀河英雄伝説」本伝・第3期 65~76話
https://42986506.at.webry.info/202011/article_12.html
【感想】OVA「銀河英雄伝説」本伝・第3期 77~86話
https://42986506.at.webry.info/202011/article_15.html
【感想】OVA「銀河英雄伝説」本伝・第4期 87~99話
https://42986506.at.webry.info/202011/article_18.html

ついに本伝110話・外伝52話+劇場版3作再試聴コンプリート!
COMPLETE.jpg
さらに原作も全て再読しましたよ! 9月の終わりから視聴開始し始めたので2ヶ月くらいかかりましたね。ほんとに何度も見てる作品ですがこうして一気に通してまた視聴できたのも感想を書くことがモチベーションになってたのも大きいですねー。今回はdアニメストアで視聴しましたがテロップがなかったので初見の人には向いてないかもしれませんね。

〇第11次イゼルローン攻防戦

艦隊司令官としてユリアンが初めて指揮をした戦い。何度か書いてますが、今回の特に本伝3期に入ってからはユリアンを第3の主人公というか「銀英伝はユリアンの青春を描いた物語」という視点で視聴してるんですよね。なのでこの戦いはこれまでとはかなり違った感覚を味わうことができました。展開はわかってても緊張感が違うというか。ヴァーゲンザイル&ワーレン艦隊の約24000隻相手にユリアンが指揮する10000隻未満のイゼルローン軍が挑むという。かなり燃えるものがありましたよ。ヤンを失ったイゼルローンにとって最初の戦いでもありますからね。
そのユリアンの印象ですがヤンの死後、本伝3期の間は司令官の席に座っててもやはりかなり違和感があるんですよね。それが4期の前半からだんだん馴染んできて、4期後半に入ると「ヤンに似てきたな」というのを一番感じました。ヤンのように常に思考を巡らせてこの先の方針について悩み続ける姿や、多くの敵の将兵を死に追いやることに対する罪深さをしっかり受け止めるようになっていたり。このへんは原作よりアニメでより感じられるようになってますね。
そういうユリアンを中心に見ているとカリンの存在にものすごく救われているんだなあというのもわかるようになりました。同じ10代で会話できるというのも貴重なんですよね。ヤンの死後は自分の精神世界へこもりがちなユリアンを強引に引っ張りだしてくれてたというか。

〇続く反帝国運動

ロイエンタール総督時代の「グエン・キム・ホア広場事件」やオーベルシュタインの草刈による「ラグプール事件」など、民衆暴動が続発する帝国。ヤンが死ぬことによって帝国への従属に抗う人々を目覚めさせてしまったんですよね。ヤンの名前を使った地下抵抗組織も40以上あったとのこと。善政さえ与えてれば支配を素直に受け入れるはずという安易な帝国側の発想の甘さを思い知らされるわけで。これに対して弾圧を続けることで実はラインハルトも嫌悪していたルドルフと同じ道を歩みつつあったのも事実。ラインハルトが容認している以上は責任は免れませんからね。帝国視点だとただのテロリストや犯罪者に見えますが、ゴールデンバウム王朝時代に弾圧に狂奔した権力側も同じ考えだったろうなあともちょっと思ってしまいますね。支配を受け入れない旧同盟市民をどう扱うかというのが問題に。

〇シヴァ星域会戦

作者はヤンとラインハルトの年齢差を9歳にしたのは武田信玄と上杉謙信をイメージしたからと語ってますが、そういわれて見るとバーミリオン会戦なんかはまさに川中島みたいな戦いになってるんですよね。もっともバーミリオンではヤンが謙信でラインハルトが信玄と逆の立ち位置になってますが。日本の戦国時代に当てはめるならこの最後の戦いは大坂の陣かもしれませんね。わずか城一つで天下の全てを敵に回したような。
このシヴァ星域会戦でラインハルトのもとにユリアンがたどり着くことで講和が成立したわけですが、ラインハルトの「宇宙を手に入れる」という誓約にわずかながらでも妥協することを受け入れるにはそれなりのものを見せてもらわなければということなんでしょうね。自分と対等と認めたヤンだからこそ回廊の戦いの後ではそのための会談を選ぶことができたわけですし。あの時たどり着けなかったヤンからバトンを受け取ったユリアンがたどり着くことで後継者として認めることができたのでは。
しかしこの戦いではメルカッツが武人として満足できる死を迎え、マシュンゴもユリアンをかばって戦死。さらにヤンの右腕とも言えたシェーンコップも激闘の末に力尽きることに。
20298022_1_1.png
シェーンコップたちは立場としてはヤンの部下ではありましたけど、臣下ではなく対等の友人だったからこそ権力争いをせずユリアンを盛り立てて最後まで戦ったんだろうなあ。

〇内政自治権を手に入れたバーラト星系

バーラト星系だけは民主主義のもとに残りましたが全人類500億のうちわずか10億人なんですよね。さらにはルビンスキーのテロで市街の30%が消失するという最後までひどい目に遭わされたわけで復興がかなり大変なことになりそうですが。ただ、帝国によって汚職政治家や憂国騎士団などが一掃され、帝国の支配による楽な道を望む人々は他の星系へ出ていくでしょうから結果的には民主主義の再生にはプラスになるかも。逆に苦難の道でも人民主権を求める人たちは移住してくるでしょうしね。そういう意味でも単一の政体に支配されてない世界というのはいいことのはず。

〇ユリアンの戦いの終わり

帝国との講和を成立させ、さらにヤンの仇である地球教のド・ヴィリエを殺して全てを成し遂げたユリアン。最終的に10代でこの激動の時代での戦いを終えてるんですよね。今回はユリアン中心に本伝後半を見ていたので改めていろんな発見がありました。原作9巻に「ユリアン自身は自己弁護をすることなく生涯を終えている。」という一文がありますが、改めてそこを読むとちょっと涙が出そうになりました。かわいそう、という意味ではなく、彼は老いて死ぬ最後まで「ヤンを誰よりも敬愛したユリアン・ミンツ」のままだったんだろうなあと。不器用だけどまっすぐなユリアンを今回の視聴を通してもっと好きになった気がします。それと、佐々木望が本当にいい演技をしてたんだなあというのにも気づきましたよ。純粋なだけだった少年時代から多くの出会いや悲しみを経験した若者へと成長していく姿を見事に演じきってたなあと。


というわけでついにOVA全てを視聴し終えました!
今さらながらにこんなに集中して視聴する気になるとは思いませんでしたよ。「三國志14」のコラボがきっかけでしたがちょうど新作ゲームとかもプレイしてなくて時間があったのがラッキーでした。あとは先日購入したコンプリートファイルもまだ完全に読み切ってるわけではないのでじっくり読んでいきたいですね。購入したオーディオドラマの「ユリアンのイゼルローン日記」もまた聴きなおしたい。

今度またいつかOVAを視聴するときはまた本来のテロップありのものにしたいですね。必ずまた見たくなるはず!

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

ナイス

この記事へのコメント