【感想】映画「首都消失」

1987年に公開された小松左京原作のパニック映画、WOWOWで視聴しました。

WOWOWに加入してからいろいろ映画を観てますが、この「首都消失」も一度観てみたかった映画の一つ。ちょうどいいので視聴しましたよ。

さて、映画は東京が突然謎の巨大な雲のような「物体O」に包まれてしまうという物語。面白いのは東京の内部が全く描写されないところなんですよねー。内側の人々ではなく、あくまで外にいる他の都道府県の人間がこの事態にどう行動するかというのが新鮮でした。国の機能が全て東京一極集中という危険性みたいなものを風刺してるとも言えますね。大阪中心に全国の知事会が緊急で臨時政府のような存在になろうとしたりと国としての機能回復を図る日本人。一方で昼の休憩時間にはのんびり外でくつろいでたり遊んでたりと我関せず見たいな人も多いのがやけにリアル。東日本大震災のときなんかも遠い地方では関心の薄い人もいたなんて話を思い出しますね。国難とか非常事態なんて言葉が出るたびに、多分今の時期だからこれを放送したのかもと理解。

メインとなるのは技術者の朝倉(渡瀬恒彦)、ニュースキャスターの小出(名取裕子)、それに報道記者の田宮(小川真司)。

ただ後半に入って夜の広場でロックバンドが演奏して盛り上がってる姿を報道関係の二人が見て嫌悪感を抱く、みたいなシーンがあったんですよね。こんな時に音楽なんてくだらないものでバカ騒ぎしてる若者たち、みたいな。他人の不幸を商売のタネにしているマスコミであるこの二人にそんなことを言う資格があるかどうかはさておき。ただ同時に、「よりによって音楽やライブの放送し続けてるWOWOWがこんな描写の映画を今の時期に流すのか?」とちょっと意外に、というか不審に思ったのも確か。しかしそういうステレオタイプな偏見を煽るようなシーンではなく、実際はこの若者たちは雲の中に取り残されたロック好きの仲間に音楽を届けるためだったと判明。むしろ奇跡を信じての行動だったと。「良識ある大人と愚かな若者」みたいな描き方をしてなかったのは感心しました。

物体Oの中の状態は蒸し風呂状態で中の人間は仮に生きてても数日くらいしかもたないということが判明。雲に穴を開けるべく超電磁波で攻撃することに。なんとなくゴジラの出ないゴジラ映画みたいな雰囲気もありますねー。関東直撃の台風も迫る中、決死の作戦を決行。そしてついに奇跡が起きて物体Oは消滅。中で生存している子犬を発見して人々は歓喜の声を上げて走り出す。

という形でエンディングだったので大団円と言いたいところですが、最後まで東京の中の様子は描写されなかったんですよねー。実は、行ってみたら生存者はわずかでほぼ全滅なんて可能性もあるかも、とちょっと思いました。
とはいえ特撮やストーリーもほんとに面白かったですねー。観てよかった。デジタルリマスターされてたからか画質も結構よかったですしね。


WOWOWはこういうタイプを今の時期だからこそ流してるみたいですね。次は1/30に放送する「Fukushima 50」も観たことないので楽しみにしてます!


首都消失《デジタル・リマスター》 [DVD] - 渡瀬恒彦, 名取裕子, 山下真司, 大滝秀治, 石野陽子, 財津一郎, 舛田利雄, 小松左京, 山浦弘靖, 舛田利雄, 渡瀬恒彦
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